スツウプナカは村の豊年祭
スツウプナカ
ウプナカは、神様にお供えして囃す事のようで、 浜で魚を捕ってするのがイム°ウプナカと言います。 スツウプナカは、最大のウプナカで、スツは節と書けます。 さらに村で最大の祭りです。 八月踊りには参加しない人もいますが、スツウプナカは村全体の祭りです。 スツウプナカは、粟が出来てお供えするのが本来なので、5月か6月になります。 スツウプナカは5つの祭場・宗根(シュニ)でそれぞれの組織によって行われます。 仲筋の土原区と宮良区が、ナガシガー(長瀬川宗根)。 仲筋の天川区と津川区が、フダヤー(札屋宗根)。 塩川の大木区と吉川区が、ウイヤー(南宗根)。 塩川の嶺間区と大道区が、アレーキ(新池宗根)。 そして水納区は、水納御嶽で行います。 ナガシガー、フダヤー、ウイヤー、アレーキではそれぞれ役割分担があります。 ・老人座(ウィピィ°トゥジャー)は、60歳以上の各座を終えた人達で、祭事を行います。 全員でニリ°を唱えたり、祭場の設営・撤収を行うところもあります。 また祭りを司るシャスプもこの座から出します。 ・幹人座(カンジンジャー)あるいは中老座は50歳代で、庶務会計を行います。 客への案内をします。祭場の設営を行うところもあります。 ・ブシャ座は祭りの中心です。 かつては粟を今では割当金を各戸から集めます。 クバン座で使う薪を切り出して乾燥させておきます。 粟(今は米)のミス(神酒)は、仲筋では9日前に、塩川では7日前に仕込みます。 イモのミスは2日前に仕込みます。 イム°座のための酒や魚を用意します。 祭日の囃子を行います。 ナガシガー、フダヤー、ウイヤーでは、2人ずつの客とブシャが向かい合い、 最初に2杯のツヌジャラ(写真)にバタス(渡すを語源とする容器)からミスを注ぎます。 2人の客はそれぞれツヌジャラを持ち、 客に向かって右側のブシャはバタスを、 左のブシャはツヌジャラを載せていた盆を持って、 次のように囃します。青い字はブシャで、赤い字は客、黒は両者です。
アレーキでは、途中から歌詞だけでなく順番さえも変わっていきます。 ちなみにナカジャラは「中皿」です。 ウヤキ ツヌジャラヲ ピャシバドゥ ユヤナウリ° ウヤキ ツヌジャラヲ ピャシバドゥ ユヤナウリ° クガニ ナカジャラヲ ピャシバドゥ ユヤナウリ° クガニ ナカジャラヲ ピャシバドゥ ユヤナウリ° ウヤキ ユナオーレガ ユイトーレガ ウヤキ ユナオーレガ ユイトーレガ ユナオーレガ ユナオーレガ ユナオーレガ ヒーヤ ハーヤ ハーヤ 次にユナウスジャラ(写真)に取り替え、 歌詞も「ツヌジャラ」を「ユナウス」に替えて囃します。 但し、ウイヤーとアレーキでは、 クガニ ウプジャラヲ ピャシバドゥ ユヤナウリ°と唄います。 ウプジャラは「大皿」です。 ・イム°座は、海人座(イム°ピィトゥジャー)とも言い、 3日前から浜に寝泊まりして魚を用意します。(写真) 漁に出る前にイシュニガイ(大漁祈願)を、ブシャ座の用意した酒と肴で行います。 ・クバン座(供番座)は、料理番です。 イム°座の持ってきた魚から、祭事用のサシミやカマボコ(写真)などを作ります。 また揚げた島ドウフとカマボコ、テンプラを組み合わせて、お弁当を用意します。 一般的にスツウプナカと呼ばれる日は、各御嶽のツカシャとお客を迎える日です。 実際はその前後3日間が祭日で、1日目は神様を迎える日ですし、3日目は来年への引継の日です。 スツウプナカ本番の日 ツカシャとお客は、昼過ぎにナガシガーから順番に囃して回っていきます。 その順路があり、最後のアレーキから帰る道も決まっています。 お迎えするドゥニの側は、 クバン座は早朝から料理の支度を始めます。 一方祭場の方ではブシャ座とシャスプによって祈願が行われます。 ツカシャとお客を迎える頃には料理が届けられ、祭事が始まります。 その後主賓から順に、ツヌジャラを囃してから、ミスを飲みます。 ツカシャからお客全体を回ると、ユナウスジャラにして繰り返します。 ツカシャ一行が次の祭場に移動していくと、次に老人をもてなします。 その後夕刻になって、イム°座をもてなします。 夜中過ぎにニリ°が行われ、神事が続きます。 |
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